2003/06/04(水)
サカナのスープと日本人 |
日曜日、モナコGPの中継を観ていたら思い出したことがある。 何もかもが最高のモナコで、これだけは私の暗い想い出だ。(笑) その場面は今でも鮮明に覚えている。
今からちょうど10年前の93年、名物ローズヘアピン前のホテルのレストランでのことだ。 私達は、せっかくのモナコに一度位は最高のディナーをと、宿泊していたローズモンテカルロの最上階にあるレストランへ出掛けた。
そこは、タキシード姿の紳士や宝石にロングドレスの淑女達でまさに満員御礼だった。 香水やオーデコロンの匂いがレストラン中に立ち込めている。(香りではない。“匂い”だ) まあ、グランプリウイークだしナー・・・・・でも、本当にこんな格好でメシ食うの〜? 呆れながらも取りあえずワインを楽しんでいると、そこへ出てきたのがサカナのスープだった。 な・な・何!? 生臭さーー〜!!! あたり一面に撒き散らさんばかりの強烈な匂い! 口をつける前に全身が拒否だ! ったく、フランス人って・・・・・
まあ、でもしょうがねーかコースだから。 これ片付けないと次が来ないしー・・・。
・・・目をつぶって・・・?清水の舞台から飛び降りてはみたものの “こんなもん食えるかー!”で即刻アウト。 その悪夢がずっーと尾を引いて、それから先のディナーはお蔭で台無しだった。 匂い残ってるし・・・(寒)
次の日、気を取り直してジャパニーズレストランへ・・・。 カジノ前からミラボーへ坂の途中を少し入ったところに確かレストラン富士(そのまんまですが)という名前のお店があるのだ。 やっぱココしかないか・・・と。 このレストラン、前回91年に来たときに誰かに教えてもらって、以来通いつめた唯一のオアシスだった。 引退間近の中嶋 悟がマネージャー氏と肩を丸めて寿司を食ってた(モナコ、ダメだったしナー)、日本人御用達のお店だ。
じつはこの旅行、チームザウバーとのライセンス契約交渉のため、元ホンダF1チームの桜井総監督とモナコにご一緒させて頂いたのだ。 火曜日に到着してからの三日三晩、桜井氏とのミーティングで心身ともに疲れ果て、(だって紺碧の地中海を横目に灰皿山盛りを3回取り替えてもらうほどディスカッション(笑)してたのョ)唯一癒しの場所が“レストラン富士”だったというわけだ。
その“富士”でまたもや桜井氏一行と出くわしてしまい
「ちょっと離れて食おうよ。 もう顔見たくねーヤ」などと言われてしまったのだった。 すいません、私もです。(爆) でも鉄板焼き旨いっす。。
地上の楽園モナコで世界一のF1観て、でも“レストラン富士”に行っちゃう日本人って何か悲しい・・・。
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